8-0527-1

研修最終日は、つい先日採蜜したばかりの蜂蜜の瓶詰め作業。
みかんの花は落ち始め、香りが漂う時期も終わりを迎えていたけれど
蜂蜜を濾過器から瓶に入れると
ほわ〜と香る。
その香りを瓶の中に封じ込めている時間は
またみかんの花が咲き誇っているかのよう。

ミツバチたちが集めたばかりの蜂蜜は
見とれてしまうぐらいに透き通っている。
一体、いくつの花の蜜を
何匹のミツバチたちが集めたんだろう。
この瓶を通してみる景色は
どれもやさしい。

夢中になって300gの瓶を詰めていると携帯が鳴った。
「ちょっと早いけどもう着いちゃった…」と母の声。

そうそう。
母も紀ノ川を覗きたいと、私の研修が終わるタイミングに合わせて
和歌山に参上!

母を駅に迎えにいき、一緒にアパートに向かう。
部屋に着くと、東京の家にいるときのように母がしゃべり続けている。
一ヶ月ぶりで、若干いつもよりパワーアップしている。
予定よりも早く母が到着し、研修最後の瞬間も慌てて終わったせいか
研修が終わった実感がないままだったけれど
母と話していると
東京での日常を思い出し
やっぱりそろそろ帰るんだろうなと思った。

夜は典男さん、美恵子さん、母の4人でお食事。
母は東京で私の研修の様子をブログで覗いていたので
ホンモノの場に触れ、登場人物のみなさんに会うことができて楽しそうだった。
典男さんたちとも、初対面の感覚ではなかったみたい。
話は尽きず、かなり盛り上がった。
関西ならではの旬。ハモ&水なすもいただき満たされる〜♪

アパートに帰って、荷物の整理を簡単に済ませ、寝る準備。
布団に入りながら、児玉家のみなさんにお手紙を書く。
でも相変わらず母がしゃべり続けているので、筆が進まない。
「ちょっと手紙書くね。」と母におしゃべり一時停止のお願いをする。

ふと横をみるといつもは仰向けで寝る母が
俯せで苦しそうにしている。
「どうしたの?」と聞くと
おしゃべり防止のための策らしい。
確かに静かだった。

でもやっぱり筆が進まないのは
また来週からもここでお世話になっている気がして
この時点でお礼のお手紙を書いていることが不思議だったからかも。
しかも一ヶ月を振り返りながらだと、あっという間に時計の針が進んでいる。

一ヶ月っていう時間は早いし長い。
ここで感じた空気を封じ込めて大事に東京に持ち帰りたい。